スペインの”ホセ・ラミレス”は、世界で最も著名なクラシックギター製作の名門。ホセ・ラミレス1世(1857~1923)が編み上げた高度な製作技術は、その後2世へと受け継がれ、そしてギターの内部構造に革新的な改良を施した3世の時代になり、「ラミレス」の名声は世界的に確立されました。巨匠アンドレス・セゴビアをはじめとする、世界のトップ演奏家に広く愛用されるラミレスのクラシック・ギター。その技と伝統は4世へと受け継がれ、現在は4世代目であるアマリア・ラミレス(ホセ・ラミレス4世の姉)、5世代目にあたるクリスティーナとホセ・エンリケによってしっかりと受け継がれています。本器はラミレス3世によってデザインされたブランドを代表するモデル"1A Traditional"2021年製使用感極薄USED品です。シダー表板、ダブルレイヤーローズウッド側板(シープレス内板)、ローズウッド裏板、ともに端正な木目の材料が使われています。シダー棹、エボニー指板、ローズウッド駒、ナット幅約52ミリ、弦長650ミリ。シダートップ採用、650mmスケール仕様が組み込まれた本器。昨今では定番の仕様ですが、ラミレス3世によって確立されたスタイルといわれています。クラシックギターの新しいスタイルを築き上げたラミレスサウンドはやはり格別、一音一音が持つ奥深い艶やかなトーン、和音でも埋もれない明瞭な音色。力強くももたつかず軽やかなレスポンスを持つ本器は、ジャンルの垣根を超え多用なスタイルに対応する本格クラシックギターの代表格です。トップ面1弦側付近に光の加減でわかるような小傷はある程度、その他バック面に薄い擦り傷が見られますが表面上のものです。ネックコンディションは大変良好、扱いやすいセッティングが保たれた1本です。オリジナルハードケースが付属します。
表板:杉
側板:インディアンローズウッド ダブルレイヤー
裏板:インディアンローズウッド
指板:黒檀
下駒:ローズウッド
指板幅:52mm
弦長:650mm
オリジナルハードケース付属