1988年12月製造と思われる LB-1、まごうことなきおっさんホイホイの一本。現在50代くらいの人には熱く刺さりまくる1本ではないでしょうか。店主も授業中ノートの余白にイラスト描いていた機種のひとつですw
80年代を通じてブレイクしたスペクターを明らかに意識して開発された本機は、SGやBBシリーズ等で培ったノウハウを投入することによって単なるコピーとは異なる、個性的なオリジナル・モデルへと昇華させている点が素晴らしいですね。Tクロス・メイプル・トップ／アルダー・バックなど、凝った構造になっていますが、特にフレイムが出ている訳でもないので、これは純粋に音響的なチョイスといえましょう。そういうところが逆に痺れますw。
楽器は以前当店でメインテナンスしており、ネックやフレットの状態等、まずまず良好です。
ゴールド・パーツはかなり色褪せてしまっていますが、機能は特に問題ありません。エレクトロニクスも同様です。
この頃までのヤマハは、全て自社開発に拘っていました。それがこのブランドの良さだったと言えます。
以降バブルが進むにつれ、海外部品の入手がコスト的にも容易になったこともあり、ワーモスや、ディマジオなどを採用するケースが増えていき、ブランドの個性が結果薄まっていったように思います。
そういう意味で、一番輝いていた時期の1本かもしれません。
ボディに書かれた "THE SOUND AND FEEL OF TOMORROW" は、昨日のものになってしまいましたが、もう一度この楽器とともに輝いてみては如何でしょうか？
幾度となく洗濯され、やれたオリジナルソフトケース付属。
