Headway
長野県松本市にて設計製作するHeadway。長い歴史の中で数々の名作を手掛けてきた信州の名工マスタービルダーの百瀬恭夫が技術顧問を務めるアコースティックギターブランドです。
HF-518 CUSTOM PROTO #003282
百瀬恭夫氏、彼を筆頭に腕の立つ職人が集まるHeadway。彼が創り出す作品はひとつひとつに味があり、堅牢重厚の中にその個体の個性を引き立てる正しくHeadwayの最高峰といえます。
今回の作品は創業時に開発したモデル518に、今までの経験「カスタム」を詰め込んだ一本です。Headway45年以上の歳月を積み重ね今も変わらぬ情熱が形を成し彼自身も納得のいく作品。
ウッドマテリアルはHeadway秘蔵の材から百瀬氏自身でその音を確かめ、組み合わせます。ボディトップにシトカスプルース、サイドとバックにホンジュラスマホガニーをチョイス。ネックも同様。フィンガーボードとブリッジプレートをマダガスカルローズウッドで製作しているところがアレンジ要素なのではないかと思わせます。
さて、外観をみると随所に百瀬氏の思い描いていた仕様が見えてきます。まずはボディから。印象付けられるのはやはりピックガードでしょうか。518に採用されていた形状で、現在では殆ど採用しなくなったぼてっとしたどこか懐かしいシェイプ。ブリッジピンにはエボニーを使用し、サウンドの構築とカラートーンを落とした渋い風合い。マダガスカルローズウッドの木目も相まって大人な引き締まったルックスとなっています。ヘッドを見ると開発当時に採用していたクラシカルな「HEADWAY」ロゴ。主張をあまりせず純粋なアコースティックギターをを楽しめる百瀬氏の作品らしいおとなしさがあります。ローズウッドの突板もクセの少ない木目の物を採用しているところもらしいポイントですね。
サウンドも素晴らしい。伸びやかなサスティーンとマホガニーのしっとりと暖かい落ち着いたトーンが似合う、クラシカルなサウンドです。百瀬氏の温かな心と確かな腕が、Headwayらしい現代的な堅牢な印象とクラシカルで柔らかなサウンドを両立します。
Top : Selected Sitka Spruce
Bracing : 34 Semi Forward Shifted Scalloped X Bracing
Back : Selected Honduras Mahogany
Side : Selected Honduras Mahogany
Neck : African Mahogany 1P
Fingerboard : Madagascar Rosewood
Bridge : Madagascar Rosewood
Nut : High Density Bone
Saddle : High Density Bone
Scale Length : 632.5mm
Width at Nut : 44mm
Machinehead : GOTOH SXN-510V 06M
Weight : 1.813kg
Case : Original Hard Case