熟練の技が光る「信州の名工」百瀬恭夫氏によるカスタムモデル。
本器は百瀬氏が1930年代のヴィンテージサウンドにインスパイアされ製作したOM-280 CUSTOM。ヴィンテージスタイルにモダンな要素を足した、百瀬が考えるハイブリットヴィンテージとも言えるギターに仕上がっています。
トップ:アディロンダックスプルース
サイド&バック:マダガスカルローズウッド
ネック:ホンジュラスマホガニー1p
指板:エボニー
ブリッジ:エボニー
ペグ:ゴトー
その他:ヘリンボーントリム
百瀬自身のストック材から吟味した、トップ材には最高級アディロンダックスプルース、サイド&バック材にも希少な最高級マダガスカルローズを採用、ブレーシングには近年の百瀬作でメインとなっている 34’セミフォワードシフトを採用し、スキャロップドに関しては本人のみがわかるほんの僅かな削り込みによって、絶妙なレスポンスとウッドトーンを得ています。
そして今回最大の特徴とも言えるのは「ノントップ・プレート・ブレイス」。
トップ・プレート・ブレイス本来の目的はサウンドホール上部に位置し主に補強材です。
1930年代頃には本機同様についていない仕様のものも多く存在し、本機はあえて忠実に再現しました。
ノントップ・プレート・ブレイスで得られる特徴としては、ボディトップの振動効率が上がるため音の広がりやレスポンス向上に繋がります。
ボディ厚を始め細部から板厚を見直し再構築することで、耐久性と音圧面で大きなアドバンテージを得ることができました。
ネックについては、ナット幅が44.5mmとやや幅広な設定で、ストロークだけでなくアルペジオでもしっかりとした握り心地で無理なく自然な力でプレイできるよう工夫されています。
1930年代のネックアジャストはノンアジャストが主流ですが、本器ではアジャスト仕様にしており、のちの調整にも対応できるように現代風へとアップデート、様々な仕様を百瀬氏なりの解釈によりヴィンテージ志向ながら現代の進化をしっかり反映しているハイブリットな仕様ともいえます。
サウンドはウッド感がありながらも一つ一つの粒立ちがしっかり表現できる絶妙なバランスになっており名工百瀬氏が織りなす技の数々が詰まったギターです。
Condition : Brand New
Body : OM
Top : Solid Adirondack Spruce
Side & Back : Solid Madagascar Rosewood
Neck : Honduras Mahogany 1p
Finger Board : Ebony
Bridge : Ebony
Bracing : ’34 Semi-forward-shifted, Scalloped X Bracing
Back Construction : 2p
Neck Width At Nut : 44.5mm
Scale Length : 645mm
Tuning Machine : Gotoh
Rosette : Black & White
Pick Guard : Original Tortoise Color
Case : w/OHC
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