マーチンのOMモデル。その存在は有名ながらその製造期間は短く、こと"Style-45”においてはさらに稀な製造モデルのひとつ。オリジナル"OM-45”は1930〜1933年の短い期間に存在し、製造本数は4年間で40本と僅かになります(OM-45Deluxeは先に含まれず1930年に14本のみ)。その後OMモデルは1969年に"SOM-28"として極僅かに製造され、1977年には"SOM-45"が製造されました。これらの頭文字”S”は”Special”の意でこれらの僅かのモデルに使用されました。"OM-45”は翌年からも続けて製造がされますが、当時のカタログに掲載はされるものの、特注扱いだったためその製造本数は極めて少なく、現在も流注は極めて稀な幻のアイテムのひとつとなっています。本器は1979年製”OM-45”。1979年当時の”D-45”の製造本数は291本なのに対し、同年”OM-45”の製造本数は63本とそのレア度が伺えます。目幅の狭いスプルーストップ、しっかりとした柾目杢かつ目の詰まったローズウッドサイド&バック、マホガニーネック、スクエアネックロッド、エボニー指板、エボニーブリッジ、近年製ミルクボトルゴールドグローバーペグ、バーチカルヘッドロゴ、ヘキサゴン指板インレイ、アバロンロゼッタ&トリム、モザイクバックストリップ、スモールメイプルブリッジプレート。この頃のモデルながら、トップ構造はスキャロップド・Xブレイシングが採用されています。下駒の両脇にスノウフレイクインレイ追加、ピックガードは同寸の本べっ甲製に交換されてます(オリジナルのセルロイドガードは、縮んでいますがケース内に残されています)。音量があり折り重なる倍音は、OMサイズとは思えない迫力。繊細できらびやかなトーンは、フィンガータッチでも十二分な反応を見せてくれます。経年も相まって、奥深く色気のある響きがその存在感を放ちます。表面的な小傷・ウェザーチェックや打痕は見られますが、大きくえぐるようなものはなく、またマーチンクラックとブリッジプレートの補修以外はウッドクラックもなく良好。ネックコンディションも良好で弾きやすいアクションを保ってくれています。過去にピックアップの取付履歴が見られ、現在は黒色の12mmコンバージョンエンドピンが装着されています。ネックヒールにストレップピン増設。流通自体が稀な70s”OM-45”、コンディション良好なレアアイテム。是非お見逃しなく要チェックください。オリジナルブラックモールドケース付属
Condition:EX+++
Top:Solid Spruce
Side:Solid Rosewood
Back:Solid Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Grover 102GV/Gold
Fingerboard Inlay:Hexagon(Abalone)
Rosette:Abalone
Binding:White&Abalone
Pick Guard:Genuine Tortoise/Changed
Pick up:none
Nut width:44.5mm
Scale:645.2mm
Case:Original Hard Case
