こちらのページは「Custom Shop Murphy Lab 1960 Hummingbird Heritage Cherry Sunburst Light Aged」
シリアルナンバー#21233125の【スペックと個体の解説編】となります。
Gibson Hummingbirdがこの世に初登場したのは1960年の事。
この頃すでに市民権を得てアコースティックの王道の名をほしいままにしていたライバル社Martinのドレッドノート(D-28やD-18)に対抗し、Gibson社は四角い、いかり肩の16インチボディのスクエアショルダーを開発します。
このボディ形状に独創的なHummingbird(ハチドリ)のデザインが施されたピックガードを搭載した本モデルはそのルックスと「ハニートーン」と称される甘い音色で数多くのアーティストに愛され人気を得てきました。
「歌い手の為に設計された」とも言わる、ステージ映えこの上ないモデルHummingbirdは、1960年の初年度には156本のみの出荷、後の60年代生産の個体はヴィンテージ市場においても高い評価を受けている銘器の一つです。
さて、1960年代のヴィンテージを再現すべく登場した本器「Custom Shop Murphy Lab 1960 Hummingbird」はマーフィー・ラボの熟練ルシアー達によるライト・エイジング処理が施されている点が最重要ポイントになりますが、これいついての解説は別の商品ページを作成しております。
よろしければこちらをご覧ください。
【マーフィー・ラボ・アコースティック編】
https://www.digimart.net/cat02/shop5389/DS08415599/
Custom Shop Murphy LabによるLight Agedだけでもそのルックス、サウンド共に格段に向上しますが、その他のスペックもヴィンテージギターに肉薄するものとなっています。
まずは、トップ材にサーマリー・エイジド・シトカスプルース・トップを使用しております。
サーマリーエイジドとはギブソンがミネソタ・ダルース大学と共同開発した技術で、トップ材に熱処理を加え、細胞レベルでエイジングを行なうというもの。
160度に熱した特別な釜の中で低酸素にて圧力を加えることで含水率をコントロールしトップ材はより硬くなり、ビンテージ・ギターのようなトーンを生み出します。
塗装との組み合わせにより、ヴィンテージハミングバードの鳴りのようなエッジが柔らかく、それでいて強いタッチでかき鳴らした時にはストレスフリーで大音量を獲得します。
その他の主な仕様はサイド&バックにはマホガニーを使用、指板とブリッジはローズウッド材にマザーオブパールのパラレログラムインレイ、スケール(弦長)628.65mm、ナット幅43.8㎜、素材は牛骨。
非常に演奏フィーリングが良く、ストロークでかき鳴らした際の疾走感、どこまで強く弾いても余力を感じさせる
豊かで大迫力の低音はヴィンテージギターを彷彿とさせます。
ジャキジャキしたカッティング感とボディ全体がレスポンス良く鳴ってくれるエアー感のどちらも非常にクオリティ高く鳴らすことが出来る体感は、ギブソンアコースティックにこれまでに無かった仕上がりとなっております。
年々高騰を続けプレイヤー楽器の価格を超えつつあるオリジナルHummingBirdですが、本器は高価ながらも手が届く、オリジナルを忠実に再現する秀逸な楽器です!
【仕様】
Shape | Hummingbird
Top | Thermally Aged Sitka Spruce
Side and Back | Mahogany
Binding | Multi-ply Top, Multi-ply Back, Single-ply Fretboard
Neck | Mahogany
Profile | Rounded
Nut Width | 43.81mm
Fingerboard | Rosewood
Scale Length | 628.65mm
Number of Frets | 20
Nut | Bone
Inlay | Mother of Pearl Parallelograms
Bridge | Rosewood; Traditional Belly-up
Tuner | Gotoh with Keystone Buttons
Plating | Aged Gold
Electronics | None
Case | Period Correct Case
**クラックやチップが入りやすいラッカーの性質により、店頭や購入後のお客様の環境により、自然なウェザーチェックが進行しますが、ヴィンテージギターを再現する本製品のコンセプトによるものとなりますので、保証修理対応はいたしかねる内容となります。**