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1974年創業のテイラー社。当初は1974年にレモングローブのAmerican Doream（ギター工房）を買い取る形でスタート、その後1992年に現在の生産工場であるエル・カホンへ移転し現在に至るまで生産を続けるアメリカを代表するブランドへと成長しました。本器は現在の拠点であるエル・カホンに移転してから製作された”410ce”。1996年製USED品です。シトカスプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&スルーブリッジ、Groverクロームペグ、パール指板インレイ、べっ甲柄ピックガード、ベネチアンカッタウェイ、スキャロップドXブレイシング、Fishman Axisピックアップシステム内蔵。現在でも使用されている3桁番号の型番。この時期以前からも使用されており非常にシステマチックで合理的、ボブテイラーの先見の明を感じられます。現在の400番台とは材構成等は違いますが、基本的なスタイルは大きく変わっていません。本器はサイド&バックにマホガニーを使用したドレッドノートサイズ、カッタウェイとピックアップを搭載した1本。お馴染みのピックガードの形状、ヘッドストックの形状、現代に通じるテイラーらしさを持っています。ネックは現代のモノより丸みの強い薄めのグリップ。形状こそ変化はあるものの一貫して演奏性の高さを誇るネックです。ドレッドサイズ、マホガニー材構成により、温かみを感じられる中低域や耳馴染の良い中高域に特色のある仕様。重いというよりは比較的軽快、切れ味鋭いというよりは上品で爽やかな印象。まとまりの良いサウンド、ギターの音が前に出すぎることのない感覚は歌モノを支えるギターとしては優秀。比較的レンジ感が広い点からも声の上下レンジを補うことが出来る等好まれる要素の多いギターです。指で弾くと甘く、ピックではシャキッと明るく、そのトーンの変化を活かした曲構成もアリでしょう。この時期はESピックアップではなく”Fishman Axis”を搭載。アンダーサドルピエゾで音の芯を拾い、ボディサイドのオンボードプリアンプで細やかな音色調整。EQにノッチフィルター等現場で求められる部分を余すことなく詰め込まれた優秀なシステムです。音の輪郭や抜け感と立ち上がりの速さはアンダーサドルのメリット、鉄弦らしい明るいドライなサウンドを出力できるピックアップ。ちょうど良いポイントをチョイスしEQで微調整、ライブから宅録配信まで万遍なくこなせ現代でも充分に通用する優秀器です。ボディ外周のトップ側とバック側のバインディング接着境目に塗装の剥離やそれに伴った塗装のチップや剥がれが見られますが、使用上問題のある状態ではありません。その他ボディトップに木部が見えるほどのあてキズが1か所、細やかな表面上のあてキズが細々と見られる点、表面的な擦り傷もありますが艶消し塗装の為目立たない状態です。ネックコンディションは良好な状態を保たれており演奏性抜群な1本です。Fishmanのピックアップで稀に見られるノイズなども無くラインサウンド良好な1本です。工場新体制から間もない時期に生産されレモングローブ期の名残を残す個体。現在とは一味違ったテイストを持った400番台、サイドプリアンプで直感的に操作できる点も現在とはまた違った魅力と言えるでしょう。生音でもラインサウンドでも活躍出来る1本、是非お手元でご堪能下さいませ。
汎用ギグケースが付属します。
Condition:EX+
Top:Solid Sitka Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Grover Chrome
Fingerboard Inlay:Original Pearl
Rosette:W&B
Binding:Black W&B
Pick Guard:Original Tortoise Color
Pick up:Fishman Axis Pickup System
Nut width:43mm
Scale:647.7mm
Case:GIG Case
