FENDERエレキベースの代表モデル、ジャズベース。
1951年にレオ・フェンダーの手によりプレシジョンベースがデビュー、そして1960年に後継機種としてジャズベースが登場して以降、現在に至るまで長きに渡り音楽シーンを支え多くのフォロワーを生んできたモデル。
本器は1973年製のジャズベースでボディにはアルダー材を、そしてブラックのバインディングとブロックポジションマークが特徴的なメイプルワンピースネックを持つ一本。この仕様は73年の途中までですので本機はその最後期モデルと思われます。ただジョイントプレート部に刻印されているシリアルは72年製後期の番号ということで72-73年にかけて製作されたものと想定されます。
ピックアップデイトはフロント、リア共に73年のオリジナル、ネックデイトも73年。ボディはこの時期はデイトが記載されていないことも珍しくなく本個体もそれにあたります。またポットはCTSではありますが全て交換されておりジャックも交換されています。
ブリッジは当店に入荷した際にバダスがついておりましたが提携工房にて現行の通常のブリッジ※に交換済。またオリジナルのブリッジの位置ですとオクターブピッチにずれが大きく生じたため適正な位置への設置をしていますので、ブリッジの脇に元々のネジ穴が見える形となっています。ピッチのずれについては70年代にはありがちではありますが現時点では完璧なセッティングとなっていますのでご安心ください。
年代なりのキズ等見られます。ボディエンドのサイドに関してラッカー溶けが見られていたため前オーナーの手により綺麗に修正されており演奏上に支障があるものはございません。
ネックの状態は良好、フレットも6割以上残っております。トラスロッドは締める方向には十分な余裕がございますが、緩める方向にはほとんど余裕がございません。ただレギュラーゲージの弦を張った状態でネックは程よい状態を保っております。既に製造から５０年近く経過しているものですので大きく動く可能性はないかと思います。
その他、提携工房にてメンテナンス済ですので、届いた際からすぐに現場で使っていただくことが出来ます。
70年代のジャズベースの特徴であるややブリッジよりにセッテイングされたピックアップからの出力もありこの年代特有の引き締まった低音、抜けの良いクリアなトーンが存分に堪能できます。スラップにも合うそのトーンは、マーカス・ミラーなどが使用するのも納得のサウンドではないでしょうか。
市場でも少なく貴重な73年ジャズべースです。いま70sのベースも値上がりしてきています。是非この機会にご検討下さい。
Body : Alder
Neck : Maple
Fingerboard : Maple
Scale Length :34" (864mm)
Control:2Volume、1Tone
Frets : 20
Pickups : Original
Weight:4.075kg
※ブリッジについては海外で70年代のオリジナルブリッジとして販売されていたものへ交換をしています
