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今回入荷の個体は、アルダー・ローズの組み合わせの中でも非常に良いサウンドを誇るアタリの個体です。
色っぽさが特に強く前に出るサウンドの中に、ビンテージストラトの特徴とも言える鈴の様な透明感を持つ非常に心地よいサウンドを味わう事が出来ます。
その上、PAFベースで開発されたハムバッカー(Type1)を採用しているので、PUをハムバッカーセレクトに切り替えて演奏した際にも違和感の無いイナタイサウンドーを楽しむ事が出来るのが特徴です。
SSＨと少し現代的なでありながらもビンテージ系のサウンドを発揮するギターである為、F社やG社のサウンド好きでオールマイティ―なギターが1本欲しいとお考えの方にはお勧めな一本となります。
詳細は下に改めて記載致しますが、是非ストラトをお探しの方にお試し頂きたい個体です。
今回のオーダーコンセプトは、Freedom推奨の基本的なスペックを踏襲しながらも、当店担当の強い拘りがあるポイントのみアップチャージをかけた、コストパフォーマンス性重視で最大限のサウンドを追求したギターでございます。
通常スペックからの変更点は、
・ネックシェイプを太めの60’ｓ Uシェイプに変更
・3S仕様からSSH仕様へ変更
・21F仕様から22F仕様へ変更
・ハムバッカーを通常Type2のところをType1へ変更
・F社スモールヘッドへ変更
となります。
今回はビンテージサウンドを持つギターでありながらも、現代的な演奏性と幅広いサウンドバリエーションにするという目的があった為、上記の様な仕様となりました。
フリーダムのハイブリッドハムバッカーは、シングルコイルサウンドからハムバッカーサウンドの間で無制限のコイルタップが可能です。
一番下のトーンノブが、シングル～ハムのブレンダー的な役割を担っており、ハムよりも強めに分離感を感じられるサウンドや、P-90の様な太いシングル系のサウンドを作りだす事も可能です。
この音作りの幅広さと、どのポジションでも完成されたサウンドを味わう事が出来る為、当ピックアップは多くのプレイヤーから強い支持を集めております。
ネックシェイプを少し太めな60's Uにした理由としましては、ネック厚から成るサウンドのコシを得る為に、サウンド重視のアップチャージとして上記変更を致しました。
今回選定した材はサウンドを重要視し、軽量すぎないAlderを選定しております。
アルダー材は重すぎれば迫力こそあるものの音が濁ってしまい、そして軽すぎればスカスカで深みの無いギターとなってしまいがちです。
そこで今回私は、重すぎず軽すぎない3.3～3.5kg内に重量が収まり、且つ木目が美しいアルダー材を工房の中で選定致しました。
昨今柾目(クオーターソン)のネック材が反り難く良い材だという風潮がございますが、ビンテージのストラトやテレキャスターの多くは板目取りをしております。
更に言えば、アタリの個体と呼ばれるビンテージのそれらのネックを見ると板目の個体が大多数を占めております。
この個体は、そのようなギター界の頂上に君臨するビンテージのストラトに負けないギターを作りたいという、担当の私の勝手な願いから板目のネックで作り上げた1本となります。
塗装に関しても流石フリーダム。サウンドの方向性をも決定付ける塗装に対しても拘りが多く見受けられます。
ボディーにはポリウレタンを採用。ポリと言うとあまり良い印象を抱かない方も多いですが、実際にはの木材保護と耐久性はラッカーフィニッシュと比べて圧倒的に高い塗装です。
ポリウレタンであるからこそ、ラッカー焼けなどは起きず湿度の変化や衝撃などにも強いギターとなります。
そしてサウンドへの追求をも両立させるのがフリーダムならではです。
ギターのサウンドの要とも言えるネックに対しては極薄のラッカー塗装を行なっております。
極薄のラッカーを採用する為に木材の取り方、乾燥、加工等ネックの製造における各段階で厳し過ぎる基準を以ってしてネックは製造されております。
その結果激鳴りのネックが産み出されているのです。
ルックスや木材はトラディショナルな仕様に沿って製作されているものの、演奏性をより向上させる為にフレットはステンレスフレットを使用しております。
ステンレスフレットにすることにより、音の立ち上がりが早くなり、滑らかなチョーキングやビブラートが可能となります。
しかしながら、オールドギターのサウンドを求めるプレイヤーからは所謂"ステンレス臭さ"を嫌がる方もいます。
フリーダムが独自に開発したWarmステンレスフレットは、ステンレス臭さを排除したニッケルシルバーの様なサウンドに仕上げている為、ニッケルシルバーフレット好きからも好評です。
また、フレットの摩耗を防ぐ為フレットの打ち替えをする頻度が極めて低くなり、長い目で見た際には指板材へのダメージの軽減へと繋がります。
さらには、サウンド面や演奏性には関係ないものの、フレットの光沢を維持し続ける為ルックス面でも非常に優れた効果がございます。
また、先述の通りフリーダムはリペアの面でも最高峰の腕と拘りを持っている為、アフターケアは他のどのメーカーも追随できないレベルでのサービスとなります。
保証期間は100年間。簡単な調整から複雑な調整まで快く彼らは対応致します。
例えば、今現在の音に飽きた。次のライブではもう少しビンテージライクな音を出したい、タイトなサウンドが欲しい等といったプレイヤーの要望に合わせた調整にすらフリーダムは応えます。
これは、長年プレイヤーの為にリペアや調整を行ってきたフリーダムだからこそ対応する事が出来る最高のアフターケアなのです。
国産ギター最高峰のFreedomを是非お試しください。
