Colour Box V2はV1の全ての機能を継承し、さらに拡張したEQコントロール、大きくてクリーンなヘッドルームを得られるHi/Loスイッチ、コンデンサマイクに対応したファンタム電源といった機能を新たに搭載しました。
Colour Box V2の特徴とコントロールを見て行きましょう。
赤色のGainセクションはMaster、Pre-Vol、Stepの3つのコントロールで構成されています。 Masterボリュームコントロールはユニット全体のボリュームをコントロールします。 Pre-Volは2つのインターナル・ゲインステージのゲイン量をコントロールします。 一般的な“Drive”や“Gain”コントロールの動作と同様で、ゲインを増加させることでグリットやディストーション、ファズといったサウンドを得られます。
STEPコントロールは、各プリアンプステージのゲインを5段階で増加させます。STEPノブを左から右に回すことで+18dB、+23dB、+28dB、+33dB、+39dBの順にゲインが増加します。
Colour Box V2には、クリーンなヘッドルームの大きさを切り替えられるHI/LOスイッチを新たに搭載しました。LOモードではブレイクアップすることのないピュアなクリーンサウンドを簡単に得られるので、ディストーションサウンドを必要としないトーンシェイピングに最適です。HIモードでは容易に歪むので、オーバードライブ、ディストーション、ファズといった幅広いサウンドを得ることが可能です。
HI/LOスイッチのほか、Colour Box V2の右側面に-20dB Padスイッチも搭載しています。この機能はXLRインプットモードの時にだけ動作し、出力の高いマイクのボリュームを調整するのに効果的です。
青色のEQセクションには、標準のTreble、Middle、Bassコントロールとそれらと相互作用する3つの新しいShiftコントロールを搭載しています。このノブはTreble、Middle、Bassコントロールの周波数の範囲を調整します。Shiftノブの中心周波数はTrebleが10kHz、Middleが1kHz、Bassが120Hzとなっており、Treble、Middle、Bassノブは+/- 17dBの間でブースト/カットをコントロールします。ハイミッドの周波数帯をブーストしたい場合は、Mid Shiftノブを3時方向以上に回し、Middleノブを12時方向以上に回します。より高いトレブルの帯域をカットしたい場合はTreble Shiftノブを3時方向以上に回し、Trebleノブを12時方向以下に設定します。Shiftノブにより、Colour Box V2を介したあらゆる入力信号のEQを正確にコントロールすることができます。
Hi-Passセクションは、Hi-Passノブの下にあるトグルスイッチでON/OFFの切替が可能です。トグルスイッチを上方向に切り替えるとHi-Passノブが有効になり、60~800Hzの間で1オクターブ毎に6dB変化させます。
Colour Box V2は、楽器入力用の1/4”フォンインプットとマイク入力用のXLRインプットの両方に対応したコンボジャックを採用しています。筐体の右サイドに配置されているINST/XLRスイッチで使用するソースに合わせて入力端子を切り替えます。
Colour Box V2は標準的なDC9V センターマイナス極性で動作します。