Eastmanのニューモデル「Juliet」が初めて入荷しました。
個性あふれる設計とハンドクラフトによる個体それぞれの面白さ、どのモデルも楽しさがあふれるもの造りが魅力です。
Eastman Juliet/v Bigsby - Black
本モデルJulietはルシアーOtto D’Ambrosioにより設計されます。彼はアーチトップギターの設計製作を生業とし、独自の目線で新たなボディやホールを生み出します。Eastmanの中でも斬新かつモダンなモデルEL RAYシリーズを手掛けているルシアーが生み出した新たなモデルとなります。
ウッドマテリアルには、ボディネック共にOkoume(オクメ)を使用しており、不思議な柔らかさとウッディなトーンが出てきます。マホガニーに近しいトーンを持つオクメは比較的軽く明るいトーンになり、トップ材を貼らないそのままのソリッドボディがマホガニーよりアコースティックなサウンドにさせています。
フィニッシュにはセラック塗装が採用されています。Vintage Finishの如く傷を愉しむような薄さとレイヤーの見え方。オクメの深い赤味と層の薄い黒、バックル傷とバックコンターの剥げ感が、ピックガードやパネル類のCopper Tortoiseとの相性も良い渋いフィニッシュです。
Otto D’Ambrosioによる音作りもコントロールに表れます。なかなか馴染みのないコントロールではありますが、2Volume 1ToneのToneがリアのみに作用する配線となっています。アメリカの音作りの考え方もあるそうで、Otto D’Ambrosio彼自身が考えるセンターミックスとリア単発でのトーン調整での微妙な音創りをするためにあえてリアのみとなっています。現地のミュージシャンはフロントを使用する際には弾き方でコントロールするところから取り除いたとのこと。立体感のある丸みとレンジの広さがあるからこそ、それを利用できてこそ楽しいということでしょう。
アンプアウトとしては、ロックンロール、レンジ懐の深さを持ち歪の系統それぞれにうまく嚙み合ったハムバッキングサウンドが特徴です。ビグスビー特有の絶妙なテンション感とアグレッシブな弦振動もあり、まるで50sレスポールにオプションで装着されたような、暖かくもキレの良いクリーンサウンドが持ち味故の歪のノリといった印象。一言にまとめるとアコースティックな生々しいクリーンサウンドで歪がより面白いギターです。
エレクトロニクスの配置やボディの設計はダンブロッシオ氏のユニークなデザインでその癖も楽しいモデルです。
●Specifications
Body : 1P Okoume
Neck : 1P Okoume
Fingerboard : Ebony
Fingerboard Radius : 12"
Nut : Bone
Fret : Jescar FW47104-P
Scale Length : 648mm
Pickguard : Inlaid Copper Tortoise Acrylic
Top Coat Finish : Antique Varnish
Hardware Color : Aged Nickel
Tailpiece : USA Bigsby B5
Bridge : Göldo HWG2N 3 Point Vario Bridge (Nickel)
Tuners : Gotoh SD91-05M-L
Pickups :Bare Knuckle Old Guard Humbucker set
Control : 2Vol, 1Tone(Rear Tone), 3-Way Selector
Weight : 3.568kg
Case : Padded Gig Bag