グランジやオルタナのイメージが強くも、最近では広く使われることの多くなった"Fender Jazzmaster"
70年代に入るとめっきり本数が減り見かけなくなりますが、まだ60年代の特色を色濃く残した1969年頃の製造と思われる1本です。
70年代の中期頃からは他の機種同様にアッシュが締める割合の大きいボディーは、まだアルダーが使用されています。
厚すぎず/薄すぎずの丁度良い塩梅のメイプルネックに、60年代の中期から採用されるブロックインレイ&バインディングの巻かれたローズウッド指板。
通称"F-KEY"ペグの採用やシック・スキン・フィニッシュ、ネックのポリフィニシュなど70sの特徴も見えつつ、鼈甲柄のピックガードからは60sの雰囲気を感じることができます。
ネックデイトは消えて読み取れませんでしたがトーンポットは66年、ピックアップデイトは共に69年、シリアルシークエンスは69年頃、以上から69年製と判断しています。
リフレット、リナットがされており、ペグは一度違うものが取り付けられていた跡があります。
ボリュームポット、プリセットコントロールポットの交換あり。理由は不明ですがヘッド裏はラフにオーバーコートされているようです。
アームバーと付属のハードケースは近年モノです。
リフレットされていることもありプレイアビリティは比較的快適。
トラスロッドの余裕も残されています。
シリアルNoとマッチした当時のタグが付属するのは嬉しいポイントですね。
年々入手困難になってくる60年代ジャズマスターです。お見逃しなく。