Fullertoneの3機種目のセットネックモデル、"FANGLE VEE"
Fullertoneの製作は、ビルダー田中千秋氏の木材へのこだわり、木材の徹底した選定から始まります。
これは素材だけの話ではなく、もちろんサウンド、バランスも計算した、妥協なき選定です。
ホンジュラスマホガニーを使用しているセットネックモデルは、2018年に生産して以来生産休止、
近年ますます希少となっているため、田中氏の見合う木材探しは、より大変なものとなっております。
そんな中、数本分の木材を入手できたというご連絡をいただき、4年ぶりのセットネックモデル、さらに待望のニューモデルが実現しました。
"FANGLE VEE"は67をベースに、田中千秋氏が理想に思う音にこだわったVタイプです。
Fullertoneの他モデルと同じように、ネックはこのての一般的な握りよりはやや厚めのシェイプ。
この少しだけ厚いネックが、弾きやすさと木材のフィードバックを最大限に引き出します。
特にネックとボディのバランスが絶妙で、軽量な薄いこのボディシェイプからは想像のできない厚みのある生鳴りを奏でます。
プラグインしても、新品のギターとは思えない、小慣れた骨太なサウンド、ホンジュラスマホガニーの特徴をしっかりとアウトプットする極上トーン。
ピックアップは、田中氏が巻くFullertone Original Humbacker。
反応の速さと、ワイドレンジなトーンは、いつまでも弾きこんでしまう、ボディシェイプの慣れはあるにしても、全体的に弾きやすいギターに仕上がっています。
指板もコンパウンドラディアスで、フレットにJescarの2.54 x 1.14、ダブルアジャストのトラスロッドを搭載しており、弾きやすさと多様なセッティングにも対応できる仕様。
Vタイプを弾いたことのない方にも試していただきたいです。
本機は、Cherry Redの褪色を再現したカラー、キズ、ダコン等のダメージも多めの雰囲気抜群のHeavy Rusted。
さらに長く弾き込んでいき、Rustedの風合いの変化の楽しみと、サウンドが弾き込んでいくほどより肥えていく変化が体感できるブランドはそうありません。
木材選定、木工加工、塗装、組み込み、パーツ製作、ピックアップ製作と、自社でほとんどの工程をできる環境があってこその、思い描く理想の1本が実現します。
ピックアップがオープンのハムバッカーということもあり、カバード搭載のモデルよりも暴れっぷり、パワーも感じるダイレクトなサウンドが魅力。
クランチの荒さ、ハイゲインのエッジ感、歪ませたサウンドの気持ちよさはこのモデルならではです。
完璧な材の確保には時間を擁する為、相変わらずセットネックモデルの生産状況は不安定で、価格は時価となる場合がございます。
ファーストロット、店頭にてゆっくりお試しください。
スペック
■Body:Honduras Mahogany(2P)
■Neck:Honduras Mahogany(1P)
■Fingerboard:Madagascar Rosewood
■Frets:22F / Jescar 2.54 x 1.14
■Pickup:Fullertone Original Humbacker
■Brigde:Tune O Matic / Stop Tail Piece
■Control:2Vo , 1To , 3WaySW
■Pickguard:Aged White
■Weight : 約kg
■Hardcase