J.W.BlackはFender Custom Shopの元シニアマスタービルダーとして有名なビルダーです。
元Martin社のDick Boakのホームショップで4年間アコースティックギターとエレキギターの制作の基礎を学んだ後、ヴィンテージギターなどのレストアやリペアを行っており、85~89年の4年間、Roger Sadowskyと共に仕事を行っていました。89年にJohn PageよりFender Custom Shopにマスタービルダーとして招き入れられたJ.W.Blackは、ハイクオリティなレリックの技術をFenderにもたらし、Eric Clapton、Jeff Beck、Bob Dylanなどの世界的に著名なミュージシャンの楽器を製作を行っていましたが、2002年にFenderを離れ、兼ねてより好んでいたヴィンテージのレストアの仕事に戻ります。その後、ワンオフの楽器製作依頼が多数寄せられた経緯もあり、自分の名を冠したブランドを立ち上げるに至りました。
今回入荷致しましたのは、元シニアマスタービルダーとしての経験を基に、レオ・フェンダーのアイデアを受け継ぎながらもモダンな解釈を加えて製作されるJWB-J Bassになります。
軽量なアルダーボディには、60年代のベースを再現したCシェイプのメイプルネックが組み合わされ、7.25Rのローズウッド指板には少し背の高く幅広のTallサイズのフレットが打たれており、ヴィンテージフィールは残しつつより快適な演奏性を実現しています。非常に雰囲気のある極上のエイジド加工は、J.W.Black本人によって施されており、時間をかけて施されたラッカー塗装も相まって、他のヴィンテージベースを再現しているブランドとは一味違う個性を感じます。
Fenderに通ずる深みのある低音が特徴的で、パワーがありつつも程よく柔らかいサウンドはヴィンテージFenderを彷彿とさせる仕上がりです。また、各弦のサウンドバランスとポジションによる音質の差の少なさが使い勝手の良さに繋がっており、加えて安定したネックから成る高いプレイアビリティの恩恵により、本格的なJBサウンドと快適な演奏性が両立された、まさに逸品と言えるジャズベースです。
レリックが施されているため後から付いた傷が判別し辛いですが、大きく雰囲気を損なうような傷は見当たりません。
ネックの状態は非常に良好で、ねじれや波打ちなどもなく、現状少々順反りの状態でセットアップしており、ロッドの余裕も十分にございます。フレットも大きく減っている印象はなく、おおよそ8割程度の残量となります。
ピックアップなど、交換されているパーツはございません。全てオリジナルになります。
Jazz Bassの真髄を感じることができる、おすすめの逸品です。
是非一度お試しください。
//SPEC//
Body : Alder
Neck : Maple 60's C Shape
Fingerboard : Rosewood 7.25"R
Frets : Medium Tall Vintege
Tuners : Vintage Gotoh
Bridge : Original
Pickup : Custom Vintage Formvar
Weight : 4.1kg
Case : Original Hard Case