Sugiの年間生産本数はそこまで多くなく現物を見て試す事も難しいブランドというのは周知の事実。
特に西日本エリアは僅少状態が続いておりますが、当店は京都エリア唯一のディーラーとして安定したストックを誇っております。
今回、ご紹介するのは昨年秋口にSugi担当者が弊社創業75周年を記念モデルとして現地に直接赴き、Sugi代表でマスタービルダーである杉本 眞氏と時間の許す限りディスカッションを交わしてスペックアウトした至高の1本になります。
トップ材には木材業界全体として貴重とされている黒柿をチョイス。10万本に1本出るかどうかと言われている幻の銘木です。独特の杢目が特徴的で古来より珍重されている木材です。
Sugiのネットワークをもってしても中々確保出来ない黒柿。今回約5年ぶりにワンロットのみ確保できたとの事で弊社創業75周年を記念して特別に1本だけ作っていただけることとなりました。
さすがは各界が血眼になって探す木材だけありますね。
これが自然の木の杢目とは思えぬ水墨画の様な流麗な惚れ惚れするルックスです。
左右の統一感が美しいトップはこの仕上がりとなるように何度も杉本さんとディスカッションし、直接チョークを引いてもらい木取りを決めました。
ボディバックは個人的に黒柿とベストマッチと推奨するホンジュラスマホガニーをチョイス。
アフリカンマホガニーに比べて締まったミドルがあるので硬質でレンジ感のある黒柿の音響特性を生かしながら楽器らしい適正なミドルを与えてくれます。ブレることなく鳴ってくれる低音は締まりのあるボトムエンドでブーミーさ皆無。そして、跳ねる様な色気のあるミドル、嫌味無くはじけるような高域はこのコンビネーションでしか味わえないサウンドとなっております。
いつの時代も愛されるベーシストならばこの音がNGと言う人は居ないのではないか？という程の不動の憧れのトーン。頭の中では鳴っているけど、今までどの楽器を弾いても辿り着けなかった未達のトーンがここにあるかもしれません。
レアウッド達が織り成す至高のハーモニー。そしてそのマテリアルのポテンシャルを存分に引き出すSugiの高い技術力とイメージ力、そして底力。何度となくSugiギター/ベースのオーダーをしてきたSugi担当者ですが、やはり今回も感動させられる1本が完成しました。
Sugiのウッドラインナップ内でも黒柿だけは別格。
納期未定の事前受注は全く不可となっておりますので、この機会を逃すといつになるか分かりません。
ワタナベ楽器店創業75周年を記念して製作が実現したSugiからのスペシャルプレゼントモデルです。
是非、お試しください。
Spec
Body Top Material : Selected Black Persimmon
Body Back Material : Honduras Mahogany
Neck Material : Maple x Walnut x Aqua Timber Maple x Walnut x Maple 5Ply
Fingerboard : Cocobolo
Pickups:Sugi Original Pickup
Scale Length : 35 Inch
Parts Finish : XG
Weight : 4.220kg
